Libelle が来た! (5) 胴体型取り3

随分、間が空いてしまいました。

まだ、型取り工程の細部などあれこれ考えているのですが、胴体の接続については大体の作業の見込みが立ちました。

気温も暖かくなってきたので、そろそろ胴体を繋げてしまわないと後の作業が進みません。

前回、テストピースを作るところまで進みました。
結果は、ガラスクロス1層よりも2層が良さそうでした。

少し色の濃い左が2層です。
2層の方がある程度硬く弾力もあって、主層の積層時に少し強く押されても大丈夫そうです。

ということで、先ず胴体左側の対象箇所の表面を成形して型取りの下地を作ります。
♯240のペーパーで表面の微小な段差を無くしたあと最終仕上げをします。

今回は、お試しで透明ガムテープを貼ってみます。

テストピースの時はほぼ無傷の胴体表面をコンパウンド掛けしてツルツルに仕上げましたが、本番個所は樹脂の積層時やパテ盛り時の巣穴等があって鏡面にするにはさらに化粧直しが必要です。

それを省略するために透明のガムテープを貼って微小な穴を塞ぎます。

樹脂のはみ出しを考えて型取り場所よりも広い範囲にテープを貼ります。
そこに離型剤を3回塗りました。

この上にクリアシートを仮置きし、型取りするクロスの形をマークします。

机の上でマークに合わせてガラスクロスを切ります。

積層のための下地型とはいえ、完成後は胴体接続部の最内層になります。
#92125は2種類ある指定クロスのうち薄い方ですが、補修箇所の剛性が少し上がるのは仕方ありません。

これを2層分作っておきます。

次に樹脂を含侵させます。

これぐらいだと樹脂の量は約50グラムぐらいでしょう。
高価な樹脂なので無駄のないように調合します。
結局、使用した樹脂量は 50グラム×2回 でした。

樹脂は周囲の縁を残して中央側に垂らし、ドライヤーで温めて軟らかくしながらヘラで周辺まで含侵させます。
そうするとクロスの外まで樹脂が広がることがなく、次の貼り付け作業が奇麗にできます。

余分な樹脂は取り除いておきます。

樹脂含侵させたクロスを対象部に載せます。

クリアシートと胴体側に予め数か所の合わせマークを付けておくと一人でも位置合わせが簡単です。

次に気泡を抜きます。

1層目も2層目もそれぞれ入念に気泡を抜きます。

クロスを貼り付けると下層との間にどうしても気泡が残りますので、ローラーでしっかり押さえて目に見える気泡を消します。
ドライヤーで加熱すると樹脂が軟らかくなって抜け易くなります。

全体に落ち着いたところで暫くドライヤーで加熱し、樹脂を軟らかくしてさらに気泡を追い出します。
積層表面で気泡がプチプチと小さく弾けるのが見えますので、それが落ち着くまで加熱します。

表面に浮いてきた余分な樹脂をヘラで取り除きます。

このようにして2層目まで貼り付けました。

樹脂を一滴も垂らさずに貼れました。
なかなか上出来ではないでしょうか。

このあと常温で1日ほど自然硬化させます。

硬化後、型を胴体から外す前に表面をサンディングしておきます。

この型の表面には本層を積層しますので、樹脂が良く食い付くようにペーパーで脚付けします。

サンディングの後、取り外しです。

上手く剥がれました。
ガムテープ作戦、かなりgoodです。

ということで、右側も同様に作業します。

(追記)

先日、娘が関西某所のアパートから引越しました。

「リベレ○○ 201号室」でした。

昨年4月に私がリベレを引取る前からここに住んでいましたので、この名前に刺激されて購入する気になったのかもしれませんね。

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