製作者紹介

こんにちは、航房YAMASAKI の山崎です。

学生時代に始めたグライダーを今でも続けており、日頃は、福井空港・木曽川滑空場・大野滑空場等で、東海・関西地区の大学航空部の皆さんのグライダー訓練をお手伝いしています。

その活動の一環として、将来の航空人を増やそうと、この10年間、大野グライダークラブや福井グライダークラブに所属する航空部OB有志が集まって本機を製作し、各地のイベントで多くの方々に飛ばして頂いています。

Vランチグライダーは、ゴムカタパルトで真上あるいは斜め上方に高く飛ばす仕様です。
子供さんでも直ぐに飛ばせるようになります。
おかげさまで毎回大変好評で、これまで約10,000機を提供させて頂きました。

イベントでは始めて飛行機を飛ばすというお子さんも多いのですが、飛行機が上手く飛んだとき、殆どの子供さんは飛行機の後を走って追いかけて行きます。
中には子供さんよりも夢中になる親御さんも居られます。
現場スタッフはそれらを見るのが楽しみで活動を続けています。

子供さんが最初に手にする飛行機は良く飛ぶものであるべきと思います。
少し大袈裟かもしれませんが、飛行機に対する第一印象がその子の人生を変えてしまう場合もあると思います。
もうそろそろ、この飛行機を飛ばしたことがあるという新人が大学航空部に入って来てくれるのではないかと期待しているところです。

これまでのイベントでは、この飛行機を飛ばすのは主に小学生未満の子供達です。
小さな子供さんでも簡単に作れ、ハズレなく良く飛ぶ飛行機をこの10年間追及してきました。
製作においては、できるだけ工数が少なく材料の歩留まりが良いことも必要です。
その結果、今の形となっていますが、今後も改良していく予定です。

飛行機製作のコツも掴めてきたので、イベント以外の皆様にもVランチグライダーを提供してみようと考えました。

専用の工作機械を持つわけではなく、夫々のパーツは普通のカッターナイフを使って手で切っています。
翼のマーキングは定規をあててボールペンで書いています。
胴体等への両面テープも全て手で貼っています。
とにかく完全にハンドメイドなので個体毎に完全に同じ寸法・重さではありません。
上手く飛ばすにはオモリの微調整などが必要です。

完璧な飛行特性を追及しようとする更に細かなコツがあるのですが、本機は、組み立て直後にある程度満足できる範囲で飛ぶことを目指しました。
今後、どのような展開になるのか未知数ですが、取り敢えず提供を始めてみることにしました。

皆様、どうぞ宜しくお願い致します。

2019年 7月 1日

自家用操縦士(飛行機・滑空機)
操縦教官   (滑空機)     
2等航空整備士(滑空機)    
   
航房YAMASAKI  山 崎 徹 也