W124 燃料タンクストレーナのOH
こんにちは
今回は、燃料タンクのストレーナのOHです。
と言いましても、単に清掃しただけですが。
実は、相変わらずエンジンがぐずっておりまして、最近はアクセルを急に踏んだときにハンチングします。
燃料系が怪しいとして、まだ手を付けていなかったのは燃料タンクのストレーナです。
新車時から26年間ノーメンテですから、もしかすると目詰まりが酷いのかもしれません。
そこでストレーナを新品に交換することにしました。
先ずは、場所の確認です。
左右後輪をスロープに載せて車体を上げ、車両の下に潜ります。
リアデフの上のボディ鉄板に燃料タンクの底にアクセスする孔があり、燃料ホースが接続されています。
ホースはまだ軟らかいので再利用します。
アクセス孔には楕円形のゴムブーツが取り付けられています。
このブーツを外す前にホースの固定ナットを外します。
交換用のストレーナです。
某輸入パーツ業者から購入しました。
なぜか中身は201 470 03 06なのですが箱は201 470 04 06です。
互換性があるのでしょうか。
先ず最初に燃料を抜き取ります。
給油口から適当な太さのチューブを入れ、外に置いた携行缶に燃料を吸い出します。
流し始めにチューブを口で吸いますが決して肺まで空気を吸い込んではいけません。
口の中だけを膨らませます。
透明なチューブを使うと燃料の流れが見えるので燃料を飲むことはありません。
この作業のために燃料を減らしていたので20ℓの携行缶で足りました。
次に、燃料ホースの燃料ポンプ側を外し、車の下で残りの燃料を受けます。
このようにチョロチョロと燃料が垂れて来るのですが、これがなかなか止まりません。
おそらくストレーナが盛大に詰まっていて排出抵抗が大きいのに違いありません。
どれくらい汚れているか楽しみです。
燃料が抜けたら燃料ホースを取り外します。
ゴムカバーの上からレンチを掛けて緩めます。
固定ナットのソケットサイズは22mmですが、ナットが奥まった位置にあるので、普通のスパナは入りません。
この点は事前にネットで情報を仕入れていたのでクローフットレンチを買っておきました。
因みに、今回使用する工具です。
クローフットレンチ22mmと大径ソケット46mmです。
クローフットレンチは、そのままだと厚過ぎて、ナットとホース本体の間のくびれを通りません。
よって、先端をグラインダーで削っておきました。
大径ソケットは燃料ストレーナの脱着に使いますが、おそらく他の場所では使わないでしょうね。
ホースとゴムカバーを外し、ストレーナを取り外します。
ゴムカバーを外すとその奥に燃料タンクの底が見え、ストレーナの六角フランジが見えます。
大径ソケットにエクステンションバーを差し込めば取り外しは簡単です。
ストレーナを抜き取ると更に100ccほど燃料が垂れてきました。
新旧ストレーナです。
予想外に奇麗!
26年間使ってもこの程度とは。
これだと息付きの原因はここではなさそうで、少し残念。
まあ、せっかく新品を買ったので早速取り付けます。
ストレーナを取り付ける前に燃料タンクの孔の内周を指で探ってみましたが、スラッジや異物が溜まっているような感触はありませんでした。
タンクの内面はおそらく大丈夫でしょう。
途中の画像がありませんが、このように取り付けました。
ストレーナの締付けトルクは40Nmです。
ブーツの孔がストレーナの首にしっかり嵌まります。
しかしです。
燃料ホースが入りません。
???
ねじ込みの向きが合ってない?
どうもネジ孔が小さいような。
車の下から這い出して、取り外したストレーナを見ますと、明らかに孔径が違います。
で、一旦、新品ストレーナを取り外しました。
完全に違うヤツやん!
これまで付いていたのは、201 470 02 06で、孔内径19mm。
これに対して新品は、201 470 03 06で、孔内径17mmです。
ネット注文するときに適応車種W124って書いてあったし、46mmの六角部分を見て何も疑わなかったのですよ。
燃料ホースを細いのに交換できますが一週間掛かります。
それに、ホース径が細くなるのも嫌ですし。
仕方がないので旧いストレーナを清掃して再利用することにしました。
少し黄ばんでいますが網部分にはダメージはなさそうです。
清掃ビフォーアフターです。
歯ブラシでゴミを取り除いたら良い感じになりました。
ということで一応復旧完了。
燃料ホースのナット締付けトルクは30Nm。
尚、ストレーナと燃料タンクの間に入れる外径42mm・線径3mmのOリングは新品ストレーナの分を使いました。
このあと燃料をタンクに戻し、燃料ホースの接続部から漏れがないことを確認して作業終了です。
これで、燃料タンクからインジェクタのデリバリーパイプまでの燃料系統は確認終了です。
息付きの原因究明は少しずつ進んでいるのですが、なかなか犯人にイキツキませんわ。
山崎