ベンツ W124 リアバンパーの修理
こんにちは
リアバンパーを修理しました。
しかも2回。
1回目は完全に一部が欠ける割れ、2回目は左右に亘る亀裂です。
先ずは1回目の修理です。
先日、このように欠けているのを見つけました。
何時からかこのまま走っていたようです。
心当たりは無いのですが、車庫の後ろに道具箱を置いたまま後退したときに当てたのかもしれません。
これは早速修理が必要です。
と言いますか、先ずはヤフオクで中古品を探してみました。
しかし5万円以上の出物しかありませんでした。
それにウチのバンパーは独自色で全塗装していますので色が必ず違います。
良い出物があっても塗装は必須ですので修理することにしました。
欠け部分はFRPで作りましょう。
先ず、FRPを貼るためにスカーフ処理します。
ヤスリで1cm幅のスカーフをとります。
バンパーの置き姿勢がこのようなので表からスカーフをとりました。
ただし、結果的には裏にスカーフをとって裏に積層した方が楽でした。
次に裏当ての厚紙を貼り付けます。
紙ファイルの一部を使って裏に貼り付けます。
中央に折れ部分がありますが、それ以外はほぼ二次元形状なので少し切り目を入れるだけで簡単に成形できました。
さらにこの表面に、後でFRPから剥がし易いようにサランラップを貼っておきます。
積層は市販の樹脂とガラスマットを使います。
マットは厚手のものを二層重ねます。
成形できれば良いので強度は問いません。
マットを貼りました。
写真がありませんが、80番~400番のペーパーで形を整え、パテ盛りします。
パテの付きをよくするためにミッチャクロンを塗り、厚付けパテを盛ります。
数日間放置することになりました。
硬化したパテを240番~800番のペーパーを使って削り、塗装面を作ります。
この写真ではまだ小さな凹みが沢山あるのでさらにパテ盛りしました。
右の縦溝を掘ればさらに元通りに近付きますが面倒くさいので省略です。
この面出しが結構大変でした。
FRPの硬化表面が凸凹で本来の面とは違っています。
そこにパテを盛っても当然にナンチャッテ面にしかなりません。
パテが硬化したあと大体の面を作るのですが、どうしても凹凸が残るのでさらにパテ盛りが必要です。
れとは逆に表側に厚紙を貼って裏からマットを貼れば、FRPの成形面が最初から完成面に近付いていたわけです。
次回やるときはそうしましょう。
さて、2回目の修理です。
そのあと色々と都合もあり、未塗装のままバンパーを車に取り付けて暫く走っていました。
そしていよいよ塗装ということで、バンパーを車に取り付けた状態のまま表面を1500番のペーパーで磨いていたときです。
バンパーが頼りなく揺れます。
カタカタと音も出ます。
何かいなと横を見ますと、長大に広がっている割れを見つけてしまいました。
なかなかの衝撃でした。
中段部にある嵌め込みパーツの下、ちょうど水平面から垂直面に変化する角が左右1m以上に亘って割れています。
思い出しました。
コンビニでバックしたときに仮設の停止板を少し押してしまったことがあります。
停止板を元の位置に戻し、バンパーの下部をさっと見たのですが割れなどはありませんでした。
しかし、割れたのは角部分ですから見落としたのでしょう。
その時は小さかった割れが、その後の走行振動で伸びたのかもしれません。
早速修理です。
再度、バンパーを取り外します。
取り外し時にはバンパー左右の前端部の下に箱を置いておきます。
これでバンパーが車体から外れたときに前方部が垂れ下がるのを防止できます。
バンパーは意外に軟らかく、後部だけを保持すると左右前方が結構垂れ下がろうとします。
その結果バンパー全体が大きく捻られるので割れが酷くなるかもしれません。
仮に割れていなくても、樹脂が劣化して割れ易くなっているでしょうから養生しておくのが無難です。
取り外して作業姿勢に置きます。
リベレの修理もやっていたのでこんな感じです。
割れ部分の詳細です。
上段が割れの様子。
下段は、作業写真を撮り忘れたのですが、ガラスマット積層後です。
V字状の溝になっている部分にマットを押し込みました。
使用材料は1回目と同じです。
このようにほぼ左右全体に亘ってガラスマットを貼りました。
これで暫くはもつでしょう。
表側はあまり目立たないので特に何もしていません。
さて、残りの塗装です。
本来はウレタン塗料を塗るのですが、これだけの面積のために高価なウレタン塗料を買って調色するのは億劫です。
実は前方のバンパーの塗装が飛び石でかなりバキバキになっているので大掛かりな塗り直しもやりたいです。
ということで今回はお手軽なタミヤカラーを塗ることにしました。
ジャーマングレイです。
さらに白、黒を買ったのですが、ジャーマングレイを少し塗ってみると結構近い感じでした。
色の微調整も面倒になりまして、そのまま一色で塗装しました。
このようになりました。
かなり白いですね。
中央付近の白いのは写り込んだ白線です。
調色は、同じ材料のテストピースに塗って完全乾燥させ、太陽光の下で比べるのがセオリーです。
手順を省くとこうなります。
これは再塗装必須ですわ。
まあ、パテ盛りのまま走っているよりかは目立たないか。
山崎