ベンツ W124 インジェクタの洗浄・交換

こんにちは

今日はインジェクタの交換です。

先日から、またアイドリングが不安定です。
時々エンストしそうになります。

それに朝一の始動もイヤがり、セルを5秒くらい回さないと始動しません。
始動時にはガソリン臭もします。

ここは単なる見当なのですがインジェクタの不調かもしれないと考え、手持ちの中古品に替えることにしました。

まず、インジェクタのデリバリーパイプを外します。
吸気ダクトやプラグコードを外しましたが画像は省略します。

1番(右端)と2番の先端のプラキャップが割れています。
もう28年も使っていますから。

この状態で、イグニッションキーを回し(セルが回る一つ前)、燃料ポンプをONにします。
暫く眺めていましたがインジェクタからの漏れは無さそうです。

漏れていないということは夫々の噴射量がアンバランスなのかもしれません。
しかし、何となくですがインジェクタが原因ではなさそうですね。

まあ良い機会ですから4本とも交換することにします。

先ずデリバリーパイプのガソリンを抜きます。

1番のインジェクタを止めているクリップを外し、下に紙コップを置いてインジェクタを引き抜きます。
真っすぐに抜くのがセオリーですが、この場合はシールゴムが傷ついても良いので多少回しても構いません。

ガソリンが100ccほど出て来ます。
このとき、一応燃料タンクの蓋を開けてタンク内の圧を抜いておきました。

取り外したインジェクタです。

型番は 0 280 155 209 です。

表面の塗装が剥げているのは、前回キャブクリーナーで洗浄した際に取れたものです。

先端や胴体途中の部分をよく見ましたが特にガソリンが漏れた形跡はありませんでした。

次に、取り付けるインジェクタを洗浄しました。
ヤフオクで買った中古品なのですが外観は奇麗なので大丈夫そうです。

根元側のシールゴムを外し、適当サイズのチューブを嵌めます。
根元側端部のツバの外径は 9.5mm です。
ちょうど良い内径のガソリンホースがあったのでこれくらいに切って取り付けました。

コネクタに直流電源を繋ぎます。
インジェクタの側面にある+マークを確認してください。

インジェクタへの印加電圧は12Vですがそれよりも低い電圧で動きます。
最低電圧は4.5Vでした。
私は8Vで作業しましたが、何なら乾電池3つでも動きます。

写真のように通電状態にするとインジェクタが開放状態になります。
また、一方の配線をコチコチと断続するとインジェクタが敏感に開閉します。

実際の運転中には高速で開閉を繰り返しているわけですから手動でオンオフするのは知れていますね。

チューブにキャブクリーナーを溜めオンオフします。
先端からクリーナーがプチュプチュと出ますが流れ出ることはありません。

沢山流すにはチューブの端を口で咥え、息を吹きながらオンオフします。

クリーナーが二条になって噴き出ます。
チューブの端に付いたクリーナーを舐めてしまうと結構苦いのでホースは長めにした方が安心でしょう。

息吹きでも4本共それなりに噴射したので状態は大丈夫と判断しました。

これらをデリバリーパイプに取り付けました。

前後のシールゴムは新品に交換しておきました。

尚、インジェクタの交換パーツですが次のようになっています。

先端のプラキャップ、シールゴム2つ(同サイズ)、スペーサ、根元のフィルタです。

プラキャップはシールゴムの脱落防止が目的でしょうか。
長く使用していると割れるようです。

フィルタはそんなに汚れるものではありませんが一応交換しました。
抜き取るときは適当な木ねじをねじ込み、ペンチで引っ張り抜きます。
取り付けは押し込みです。

これらは例えば以下の海外サイトで購入出来ます。

https://injector-rehab.com/shop/pintle-caps/

さて、交換後ですが残念ながら症状改善せずでした。

旧い車はなかなか気難しいです。
ボチボチと治すしかありませんね。

山崎

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