ベンツ W124 ホテルベンツ

こんにちは

整備ネタは少し休憩しまして、今回は車中泊用の簡易ベッドです。

この時期、関東の滑空場に出向く予定があるのですが、コロナの影響で滑空場付属の宿舎が使えずホテル泊が求められています。

約1週間の遠征ですが、その間ずっとホテル住まいでは出費も嵩みます。
また、滑空場があるのは凡そ田舎と決まっていてホテルまでは距離があります。

車の部品代も高騰していますので、そこに回す分を確保すべく、一度やってみたかった車中泊をすることにしました。

「セダンで車中泊」をネットで探してみましたが、多くの方はトランクスルーを利用しています。
W124は後席の後ろに燃料タンクがあるのでそれはできません。

かといって後席だけを使って寝るのは窮屈です。
助手席を倒して適当にクッションを敷いてもきっと腰が辛い。

どうしても足を延ばして寝たいので高床式にすることにしました。

助手席を倒してその上に床を作ります。
そのためには頭から足までの間で3箇所ほど支える必要があります。

真ん中は助手席の背もたれの先端で受けようかとも思ったのですが、倒した背もたれの端で一番重い腰の位置を支えるのは椅子に無理が掛かると思いまして、全て脚で支えることにしました。

先ずは、パーツです。

脚となる木枠が3組、縦材が5本、スノコが4枚です。
これなら全てトランクに余裕で入ります。

組み立ては、頭の位置と真ん中から。

車の後部が頭の位置です。

シートの上に木枠を置きます。
木枠は後部シートに斜めに寄り掛かります。
この上に縦材を置いても姿勢はかなり安定しています。

真ん中は助手席を挟んで門型の木枠を置きます。
ここの梁は腰を支えるので27×40mmの集成材を使いました。
他は、柱も梁も全て18×36mmの単木です。

材料は木ねじで止めてあるだけで接着剤は使っていません。
筋交い補強なども省略です。

扉側の脚が扉とシートに挟まれるので横方向の揺れが止まります。

これらに亘って縦材(27×40mmの集成材)を3本置きます。

両サイドは柱材の近くに置き、真ん中はヘッドレストを避けて適当な位置に置きます。
縦材も位置固定は無く、ただ置くだけです。

足元です。

門型の木枠を立て、そこに縦材を2本置きます。
縦材の端はダッシュボードに当て付けます。

これで縦材の前後の動きがなくなります。

5本の縦材は真ん中の木枠に支持されますが、頭側の縦材は後席の背もたれに当て付け、足元の縦材はダッシュボードに当て付けるので、これらの骨組みはこの状態でかなりしっかりしています。

次に、縦材の上にスノコを置きます。

押入れに入れるやつです。
これもただ適当な位置に置くだけです。

スノコは4枚置きます。
買ってきたサイズそのままです。

さて、寝心地はどうでしょう。
運転席からそーっと乗り込みます。

見苦しい写真で恐縮です。

床の撓みは殆ど感じられず良い感じです。
乗り込むときにスノコが少し動きましたが、全体にマットを敷くので気にならなくなるでしょう。

後部シートの背もたれが丁度良い枕の高さになります。
私は170cmですが、足元はダッシュボードまで25cmの余裕があります。

マットの上に寝袋を敷き、掛け布団と毛布を準備しておけば、この時期ならエンジン掛けなくても大丈夫でしょう。

組み立て時間は、パーツをトランクから出して完成するまで約3分です。
チャチャっと作りましたが、結構使えそうな感じがしています。

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