ベンツ W124 メーターパネルの塗装

こんにちは
クリアパネルを外したのでメーターパネルを塗装してみました。

塗装前はこんな感じでした。

カビはありませんが、左右の壁等は白化が始まっており、全体的に茶色っぽくなっています。
三つのメーターは黒いままですので、ツヤ消し黒を塗って当初の姿に戻しましょう。

その前にウインカーの表示窓に表から木工ボンドを塗ってマスキングします。

ここは模型で使うマスキング剤を使っても全然OKです。
たまたま家に木工ボンドがあったので使いました。

緑の透光プレートはこのように裏の四か所で溶着してあります。

これを無理やり剥がしてしまうと、次の取り付けでプレートが浮いたりすると嫌なので迷わずマスキングです。

一方、古い塗装ですが、リムーバーは使わずマジックリンやアルコールをつけて歯ブラシで擦りました。
剥がす際ですがサンドペーパーでゴシゴシ擦ってはいけません。

インパネのプラスチック表面は元々微細な凹凸がある艶消し形状をしています。
ここにペーパーを当ててしまうと表面がフラットになり、他の場所との粗さが変わってしまいます。
全面を均等にペーパー掛け出来ればよいのですが、それは面倒ですし技術も要ります。

アルコール等では古い塗料を完全に取れませんが、特にベトつきもないのでこれで良しとしました。

塗装はラッカーを使いました。

ホームセンターにあった黒のツヤ消しで一番安いやつです。
これを模型用のエアブラシで塗りました。

スプレー缶をそのまま使って塗ることもできますが、気温が低いので缶の圧力が低くなる可能性があります。
そうすると塗粉が大きくなって塗装面が荒れてしまいます。

塗料を一旦紙コップに出し、シンナーで少し薄めて使いました。
塗装の前にシリコンオフで脱脂し、取り敢えず塗ってみました。

エアブラシの威力は流石ですね。
もの凄く細かな霧が出るので私のような塗装初心者でも結構上手く塗れます。

ただし、左の孔の4時と8時の位置が塗り過ぎでムラになってしまいました。

順序として塗り難い孔の側面からスプレーしたのですが、表側から側面を狙って吹いたときに、ついエアブラシがそこで止まって塗料を乗せ過ぎてしまいました。
そのあと表面を吹くときに加減したのですが修正できませんでした。
側面を塗るときは裏から吹くべきでした。

インパネの様にいつも目にする部材では少しの塗りムラでも目立ちますので、基本的にはやり直しです。

数日あけて塗装が完全に乾いたあとこの二箇所に1000番のペーパーを掛け、全体を塗り直しました。

塗るときのポイントですが、YouTubeに沢山の動画があります。
対象の外からスプレーを始め、対象上ではエアブラシを決して戻さず一方向に塗り抜けます。
スプレーが対象から外れたあと噴霧を止めます。

ツヤ消し塗装ですので、エアブラシをあまり対象に近付けず、所謂ドライ条件で塗ります。
インパネの表面に塗粉がサラサラと吹き掛かる感じです。
一度に厚く塗らずに薄い塗膜を何度も重ねます。
5分以上のインターバルを取りました。

塗装が乾いたあと木工ボンドを剥がして完成です。
なかなか良い感じに仕上がりました。

ただ、まだ照明の改良が残っています。
インパネ後方の電球の光がプラ製の導光板によってメーター側に導かれる構造ですが、導光板が電球の熱で変形しています。
これでは十分な光が届きませんのでLEDに変更します。

詳細は次回に報告しますね。

山崎

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