福井空港 諸々

こんにちは
相変わらず暑いですね。
この暑さのなか2日間福井空港に行っておりました。

メインは大阪大学航空部所有のグライダーの耐空検査のための整備です。
車でいう車検ですが、飛行機の場合には毎年受けなければなりません。
これはドイツ製の複座練習機でASK-21といいます。

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検査ではタイヤやブレーキディスクなど消耗品を交換しなければなりません。
また、機体各部の寸法を測ったり、翼を上下に共振させて1分間に何回振れるかといった剛性試験も行います。
検査当日は、国交省から資格を付与された耐空検査員が来られ、書類審査と飛行試験が行われます。

阪大の学生さんが垂直尾翼から方向舵(ラダー)を外して掃除しているところです。

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座席を外した機体の内部です。

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動力がないグライダーの構造は割とシンプルなのですが、胴体が細いため、操縦リンクは座席と胴体壁部の間の狭い空間に収まるように工夫されています。
中央の前後の太いグレーのパイプが水平尾翼(エレベーター)の操作ロッドです。
横の壁に近くには後席用のラダーペダル(単なる棒)があります。
ラダーペダルにはケーブルがつなげられていて、胴体後部の方向舵を操作します。

整備の時間の合間をみてフライトの応援です。
この日は名古屋大学がトレーニングしており、モーターグライダーでエアーワークとタッチアンドゴーを行いました。

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これは同じくドイツ製のSF25Cファルケという二人乗りの機体です。
胴体は鋼管布張りで主翼は木製布張りです。
自動車用ハイオクガソリンで動く1200CCのエンジンを積んでいます。
燃費はリッター10キロほどです。

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福井の観光スポット 東尋坊 です。
高度は300m。
この場所の上空は小松空港へ向かう大型機の進入コースなので通常は300m以下で飛ばなくてはなりません。
沢山の観光客が崖の上に見えました。

この日はグライダーの空撮も行いました。
東海・関西地区の大学航空部が属する団体では毎年卓上カレンダーを作ります。
この時期になると12ケ月分のコマを揃えるのにかなり焦ってきます。
カレンダーの写真ですから背景の視程が良くなければなりませんが、天気が良くても目的の機体がないとか、カメラマンが居ないとか撮影条件は意外と揃いません。

普段、私はカメラマン役なのですが、今日は私が被写体機に乗ることになりました。
機体は名古屋大学のドイツ製ディスカスb。
この機種は過去に世界選手権などで大活躍した名機です。
カメラマンは写真好きの名古屋大学の学生さんにお願いしました。

出発の準備です。
このあと曳航機に曳かれて900mまで上がります。

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曳航中の様子です。
右手でスマホを操作するあいだ左手で操縦するのですが、画面が見辛くて往生しました。
曳航機の後ろでかなり暴れてしまいました。

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撮ってもらったうちの一枚です。

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なかなか良い感じです。
でも、これはカレンダーの写真にはなりません。
パイロットがこちらを見ているので、これを一月眺めるのはどうよということです。

両機の間隔は50mほどですが上空ではすごく近く見えます。
このときはカメラ機との距離を確認したくてついそっちを見てしまいました。
いい写真を撮ろうと思えば、被写体機はカメラ機の指示通りに飛ばなくてはなりません。
それに対してカメラ機が位置を合わせるのですが、被写体機のパイロットがカメラ機を見てしまうと必ず位置がずれるのです。
ですのでカメラマンはひたすら連写し続け、そのうちの何枚かが使えるかなという感じです。

カレンダー製作の他にも夏から秋にかけては操縦研修会や各地の航空祭への出場などなにかとグライダーイベントが続きます。
しばらくは週末の飛行場通いが続きます。

山崎

 

 

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