オールド RADO の修理 3

地板から全ての部品を取り除きました。
スッピンの地板は簡素ですが、孔や凹凸が美しく作られています。

次は、折れたネジの抜き取りです。
上の写真だと左下の8時のところです。

ネジの頭はほんの僅かだけ飛び出ているだけでつかみ部分がありません。
小さなドライバーを二つ使って、ねじの反対側どうしを回してみましたが動きません。
普通は、ネジの頭が取れるとネジ本体に掛るテンションが抜けて軽く回るのですけど。

念のために潤滑剤を沁み込ませます。

写真ではスプレー缶そのままで行ってますが、これは写真用です。
実際は、白い台の上にちょっとだけ吹いて、それをピンセットの先ですくってネジ孔にさします。

暫くおいたあと、先ほどのドライバー作戦を行いましたが効果なしです。
なかなか手ごわい。
この日はここで諦めました。

次の日、ネジの頭に穴をあけ、マイナスドライバーを噛ます溝を切ってはどうかと考えました。
ヨドバシで0.5mmのドリル刃を買い、ハンドドリルで中央火口をあけました。
さらに両サイドにカッターナイフで溝を切り、マイナスドライバーが入りそうな形に整形しました。
これぐらい小さいとカッターナイフで金属が切れます。

そして回してみましたが、・・・回りません。
そんなに固い?
ゴミや錆が噛んでいるのかもしれませんね。
二日目はここまででした。

三日目、ネットを見ていると、折れたネジ抜き工具として、ネジの両側から挟む小さな万力があることがわかりました。
地板のネジ孔は、殆どが貫通孔で、ネジの両端部が見えているのです。
その工具は、万力の押えの先がギザギザに加工されていて、ピンに噛み込むようになっています。
ただし、1万円弱もするのでちょっと手が出ません。

でもこの方法はきっとgoodです。
それならということで工具を自作することにしました。
大したものではなく、帰りに紀伊国屋で押しピンを買っただけです。

これです。

プライヤの先に押しピンを両面テープで貼りました。
ピンどうしが同芯になるように貼り付けます。
ピンの先端は適当に尖っているだけなので、ペーパーで良さげな形に研いでおきます。

これでネジの両側を挟み、地板の側をゆっくり回しました。
少しだけ抵抗があったあとスカッと回り始めました。
回り出すと結構ユルユルに出てきたので、あとはピンセットで回して抜きました。

今度からはこの作戦が使えます。
もしかすると、潤滑剤も、ネジ頭の加工も不要です。

三日掛かりましたが、気になっていたことが一つ解決しました。
次は、部品の清掃と組立です。

次回に続く

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