ホテルミラコスタ

先日、高知に住んでいる姪の結婚式でホテルミラコスタに行って来ました。

ディズニー音痴の私としては、なんでわざわざという感が否めなかったのですが、私を含め出席者70数名の大移動でした。

ディズニーランドは約30年前に行ったことがあり、将来、孫ができたら行くかも程度に思っていました。
なのでもの凄く楽しみにしていたということはなかったのですが、バスが会場に近付くと黄色い大きなホテルが見え始め、流石に私もテンションが上がります。
もし、このあとアトラクションに並ぶのであればもっと大変なことになっていたでしょうね。

さて、途中の話は飛ばしまして、早速、結婚式・披露宴のお話です。

着替えを済ませて廊下を進みます。

噂から想像はしていましたが両サイドの窓枠やガラスには全く汚れがありません。
コスチューム姿の係りの方の動きにもオーラがあります。
天下のホテルミラコスタですから就職倍率高そうやなとか考えてしまいます。

どのような式になるのか楽しみです。

式が始まりました。

正面のステンドガラスが割れそうなくらいの大声のセリフと共に神父さんが登場します。
殆ど球体の体格です。
オペラ歌手のようなとても良い声です。
ディズニー映画に出てくるキャラクターのようにユーモラスなジェスチャーで式を進めます。

まず新郎が入場し、後から新婦が入場します。

参加者らは神父さんの演技で笑わされ、大変に明るい式です。

式の終盤でカップに水を灌ぐと噴水が始まりました。
この儀式には目的があったのですが、すいません、忘れてしまいました。

新郎・新婦の宣誓書への署名などがあり、最後は聖歌隊の合唱があり約15分の式が終わりました。

新郎・新婦退場です。

式から30分ほど休憩ののちに披露宴が始まりました。

席に着くとナプキンがこのように折り畳まれています。
左はデイジーダック、右はドナルドダックです。
その奥は、正面からの写真はないのですがミッキーマウスとミニーマウスです。
これらは普通の四角いナプキンです。
畳み方を覚えようと、そーっと解いたのですが、どちらも復元不可能でした。
隣の新婦の友人席でも歓声があがっていて皆さん写真を撮っていました。

会場正面に掛けてあるエンブレムです。
中央にしっかりとミッキーシルエットがあります。

ここの披露宴は、お馴染みの友人の余興がありません。
新郎・新婦の夫々の主賓の方の挨拶と乾杯の音頭だけで、後は、各キャラクターが会場を盛り上げてくれます。
余興を頼まれると出番まで緊張して料理も美味しくありません。
このような式は素晴らしいと思います。

さて、いよいよミッキーマウスが登場します。
登場の前から女性陣からは歓声が上がります。

私の真横の扉が開きました。

おおおーーーっ、ミッキー出たっ!

流石の私も興奮しました。
女性陣からはまだ見えていないのに既に悲鳴です。

扉の開き始めからミッキーもミニーも元気に手を振っています。
扉が開いてから手を振り始めるのではありません。

完全に扉が開き、両名が会場中央に向けて走ります。
決して歩いたりしませんよ。

間近で見ると絹のように光る衣装がとても綺麗です。
一点の汚れもなくピカピカです。
会場は薄暗いのですが、テーブルにぶつかることもなく見事に会場中央に進みます。

これだけで会場の全員がミッキー・ミニーのペースに嵌ってしまいました。

新郎・新婦がステージ下に降り、ミッキー・ミニーから祝福されます。
新郎・新婦とも相当なディズニーファンだそうで、念願叶いましたね。
あっ、新郎・新婦からは顔出しOKの了解を頂いています。

続けてウエディングケーキへの入刀です。
新婦はケーキよりもミニーの方が気になります。

ミッキーとミニーが場所を入れ替わって祝福です。

新婦はデレデレです。
これ、絶対、新郎のこと忘れてますわ。

ショーのあいだミッキーとミニーは決して動きを止めません。
お馴染みのアクションを次々に繰り出し、大変にキレと品格があります。
日頃厳しい練習をしているのでしょうね。

10分ほどして彼らが退場し、そのあと少し間をおいてドナルドダックが登場しました。

こちらも決してミッキーに負けないハイテンションです。

続いてデイジーダックです。

女性陣は相変わらず絶叫です。

ミッキーとミニーもそうなのですが、ドナルドとデイジーなど男女のキャラクターは動きに差があるのですね。
特に手足の動きなのでしょうが、どこが違うかよくわかりませんが確かに違います。
練習、想到厳しそうですね。

お楽しみの料理です。

すいません、ソースを乱してしまいました。
真中のサケがミッキーになっています。
耳はナッツのようでした。
それから、右のかぶら(?)もミッキーシルエットです。
こちらは周囲が薄く赤く染まっていて手が混んでいます。

カクテルです。

マドラーがミッキーです。

これ等を見て30年前にイッツ・ア・スモールワールドに行った時のことを思い出しました。
たしか船に乗って天井を眺めていたのですが、最奥の小さな風グルマまでしっかり回っていました。
その周りに何があったかは忘れましたが風グルマだけは今でも強烈に覚えています。
普通は目が行かない所だと思うのですがそこまで徹底するかという驚きです。
尋常ではない迫力を感じました。

今回、ここに来て気が付いたのですが、自分ではつい同じように何か驚きを探しているのですね。
誰も気が付かないようなところに時間と労力を掛けるのってすごく楽しいと思います。

後半に出てきたデザートです。

船体はチョコレートクッキーです。
中央にミッキーマウスのシルエット模様があります。
オールはチョコレートで先が水面になっていますが、先端にヒーターを当てて溶かすのでしょうか?
これらも薄暗い中であまり気が付かないところです。

小さな拘りと言えばこれもそうでしょうか。

あとで気が付いたのですが、結婚式の式次第の表紙にある切り絵と教会のステンドグラスが同じでした。
もしかしたらこれはディズニー通にとっては基本知識かもしれませんね。
裏方さんの隠し味を全て見つけることは難しいですが、こういうのを見つけるとすごく楽しくなります。

ステージにキャラクターが居なくなったとき、隣の家内に
「キャラクターが時間差で登場するということは、中の人が複数掛け持ちするのかもね」
と言いますと、空かさず
「あれは人ではなくミッキーです!」
と言われました。

披露宴も進みましてキャラクターによる最後のプログラムとなりました。

例によって隣の扉が開きました。

なんと、これまで登場したキャラクターが全員出て来ました。

「・・・・・」

素直に感動です。

やっぱり、ミッキーはミッキーでした。
こういうふうに裏切られると大変幸せな気分になります。

ステージの前に新郎・新婦の砂かぶりの席が用意され、全キャラクターが両名を祝福します。

画面の左ではミッキーが新郎を祝っているのですが、横のチップ&デールもお互いにはしゃいでいます。

反対横のドナルドとデイジーも同じようにはしゃいでいます。

会場の目は中央に行きがちですが、その横で動きを作ることで真中のミッキー達がより際立つのでしょうね。
演劇では当たり前なのかもしれませんが、その系が音痴の私でもこういうことに気付かされるところがディズニーの奥深さなのかなと感じました。

いよいよショーの最後です。

改めて見ますとキャラクター達は皆小柄ですね。
確かに背が高いとかわいくないですもん。

ディズニーランドやディズニーシーは人を楽しませるための人造物です。
私はテレビゲームはやりませんが、どうしても人が準備した娯楽に対しては横から眺めてしまうのです。
どちらかというと作る側に興味があります。

弁理士もサービス業なので、実はディズニーのサービス精神に通じるところがあります。
明細書の図面を工夫したり、実施品のバリエーションを増やしておいたりするのですが、直ぐにその効果が表われるケースは稀です。

しかしながら、将来、気が付いてもらえるかもしれない工夫を明細書に施すときの気持ちはディズニーの裏方さんと同じではないかなと思います。
はい、自己満足でございます。

今回はミラコスタホテルにしか行きませんでしたが、改めて
恐るべしディズニーランド!
でした。

山崎

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