ホンダジェット 3

ホンダジェットの最終回です。
今回は内部の様子です。

乗降口のパネルの裏に階段が備え付けてあり、開いたパネルをワイヤーで吊ります。
機体が低い位置にあるので扉を開けると一段目がちょうど良い高さになります。

見た感じ、階段を踏むとワイヤーが伸びるような気がしたのですが、意外にしっかりしていて扉が沈む気配はありません。

コックピットです。

飛行機では左が機長席です。
グラスコックピットなので電源が入っていないと、ただ真っ黒なだけです。
飛行時には、正面に速度計や高度計などの各種計器が、中央のパネルには航法地図などが賑やかに表示されるはずです。

機長席の操縦桿です。

左右のハンドルにはいくつかのスイッチが付いています。
すいません、夫々が何かはわかりません。
ハンドルの向こう側には手前に押す無線送信ボタンが付いています。

左席に座らせて頂きました。
いつも乗っているモーターグライダーに比べると前面のパネルが高く、上方視界がないので少し狭く感じます。
左の壁は先細となるように緩くカーブしています。
また、高い位置ほどパイロットに寄ってきます。
それでも自動車の扉までの距離に比べると少し広い感じです。
左のキャノピーは外に膨らんでいて、顔を近付けると下方・後方が良く見えます。

天井です。
自動車と同じように樹脂製の内貼りがしてあります。

キャノピーには線状のアンテナが組み込まれています。
上縁にあるギザギザのものはキャノピーへの着氷を防止するヒーター部品です。

中央のパネルはタッチパネルになっていて、行先や通過地点、飛行速度など航法情報を入力するようです。

その下には左右エンジンのパワーレバーがあり、さらに下には、着氷防止スイッチ、燃料コックの制御ボタン、縦・横方向のトリムボタン等があります。
トリムボタンは、手放しでも機体の姿勢が安定するように、水平尾翼やエルロンの位置を微調整するものです。

客室です。
前後対面で4席あり、入り口の所に横向きのシートが一つあります。
なので定員7名ですね。

窓側にカップホルダーがあります。
ホンダ製ということもあって自動車に似た感覚です。

私の後ろはトイレです。
この写真はトイレの扉が開いていますが、左右の壁からスライド式の扉が出て来て、中央位置で閉じられます。

こんな感じですね。
2時間程度のフライトならトイレは不要とも思えますが、これがあるのとないのとでは搭乗時の安心感が全く違います。

壁のパネルの中からは折り畳み式のテーブルが出て来ます。
写真にはありませんが、カップホルダー横のフタの中にはUSB端子があって、パソコンを繋げることができます。
上空1万メートルでネットに繋がるかどうかは聞くのを忘れてしまいました。

テーブル下の白いパネルのさらに下のグレーの部分は面スピーカーです。
このグレー部分の全体が振動します。
携帯に入れてある音楽等をここで鳴らすことができます。
イヤホンで聞くのかと思っていましたが、室内は非常に静かだそうです。

窓は二重構造で、その間の空間にジャバラ式のブラインドがあり、天井のボタンを押すと窓の上縁からブラインドが降りてきます。

各座席の下には緊急用具が装備されています。
これはライフジャケットです。
また、天井からは酸素マスクが降りてきます。

中央右側には非常出口があります。
このようにパネルを開きハンドルを引き操作します。
どのように開くのでしょうね。
おそらく外側に開くのだと思いますが。
ただ、外の塗装は非常出口を取り付けた後に行われていたように見えたので、一度非常出口を開けると、境界部分の塗装が割れてしまうでしょうね。

扉の上に並んでいる三つのボタンが各窓のブラインド操作ボタンです。
その上に照明があり、その左右のボタンは各席用の照明ボタンです。

最後部のシートからの眺めです。
後方に主翼が延びており、さらに首に力を入れて後ろを振り返るとエンジンの縁が見えます。
つまり全ての乗員は翼の重心よりも前に乗ることになります。
そのために、パイロット二名の他に横向きシートだけに乗員が乗るときは重心調整用のバラストをノーズに積んでいたのですね。

今回は1時間ほど機体を見せて頂いたのですが日本のメーカーらしい工夫が各所に見られました。
しかも、とても美しいと言われる飛行機を殆ど新品状態で見ることができたことも大変嬉しかったです。
日本のメーカーが作る機体なので、もしかすると剥がれ難いメタリック塗装で、この先もずっと綺麗かもしれないですね。

タカギさんではこのあと暫くパイロットの習熟訓練を行い、社内業務に関する人員輸送の他、地域のイベント等でも積極的に飛ばしていきたいとのことです。

今回は、格納庫の中で見学させて頂きましたが、次は是非飛んでいるところを見てみたいです。
パイロットのIさんは前に戦闘機に乗っていた方ですし、もう一人の方はブルーインパルスのOBとお聞きしました。
さぞかしキビキビした飛び方をされるのでしょうね。

山崎
あみ知的財産事務所

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